山、花、街のブログです。


by triangleYYY

吉備聖霊とは?

先週末の墓参のあと、呼吸器系疾患の症状が出て、
それを緩和するためにあれこれ工夫することの多かった今週でした。
で、このブログも、手を入れないままになってしまいましたが・・・・。

ところで。
私は、むかしから「怪奇譚」に興味があって、
中国なら聊斎志異、日本なら田中貢太郎、などとうそぶいているのですが、
京都の上御霊神社・下御霊神社の御祭神として祀られている
「吉備聖霊」という神様が、いったい誰のことなのか、
いまだに胸がスッキリしない思いでいます。

神社では、吉備大臣、
すなわち、奈良時代に右大臣まで昇進した吉備真備のことと説明しているようです。
しかし、吉備真備は非命に倒れたわけではなく、
以前から、彼が「御霊」として祀られる理由はなぜだろう? 
と不思議に思う意見があったようでした。
永井路子さんは、「悪霊列伝」という著作の中で、
吉備皇女(長屋王妃。「長屋王の変」に際して「自殺した」と伝えられる。)ではないか
との説を展開しておられます。

では足下(あなた)は? とお尋ねをいただくなら、
「梁塵秘抄」に 「一品聖霊吉備津宮・・・」 という句が出ていますが・・・
と言ってみたいのです(またまた珍説の開陳ですけれど)。(H)
by triangleYYY | 2008-12-12 21:09 | Comments(0)